Xperia (SO-01B)は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズによって開発された、NTTドコモの第3世代移動通信システム（FOMA）端末である。ドコモ
スマートフォンのひとつ。
2009年11月3日に、ソニー・エリクソンのスマートフォンシリーズである「XPERIA」の最新モデル「XPERIA
X10」として全世界に発表されたモデルであり、ソニー・エリクソンとしては初めてAndroid OSを搭載した端末である。
発表当初より「日本を含む全世界で2010年の上半期に発売」とアナウンスされていたが、W-CDMAの対応周波数帯に900/1700/2100MHzと800/850/1900/2100MHzの2種類[1]が用意されていた（800MHz帯は世界的に見てもFOMAプラスエリアのみが使用）[2]こと、加えてNTTドコモの山田隆持社長が、2009年冬・2010年春モデルの発表会でドコモによる同機の国内販売を検討していると発言していたこともあって、当初よりNTTドコモから発売されるのではないかと注目を集めていた。
2010年1月21日、NTTドコモとソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ（日本法人）から2010年4月を目処に販売開始することが正式発表された。発売にあたっては、従来のドコモのハイスペック端末ブランドである「docomo
PRO series」からではなく、新たに「ドコモ スマートフォン Xperia」という独自ブランドで展開されることも同時に発表された。ソニー・エリクソンにとってドコモへの端末供給はSO706i以来1年9ヶ月ぶりであり、新型番ルール導入後はこれが初めてである
2010年3月18日に2010年4月1日の本製品の発売が発表された。あわせてNTTドコモ独自のアプリケーションポータルであるドコモマーケットも発表された。また同日より、本端末の予約の受付が開始されている。
液晶面は強化ガラスのフルフラットパネルが採用されている。またタッチパネルは静電容量式を採用し、直感的な操作が可能である。
NTTドコモのスマートフォンである、BlackBerryなどと同様に、「ドコモ・スマートフォン・ケア」にて無償でサポートを受けることができる。
Android OSのGoogleのサービスを中心とした基本的な機能に加え、ソニーエリクソン独自のアプリケーションを搭載し、HTC製の端末（HT-03Aなど）とは違った特色を出している。音楽においてはWalkmanの技術を、カメラにおいてはサイバーショットの技術といった具合にソニーグループのノウハウを搭載し、エンターテイメント性に富んだ仕様である。
電話帳上では、登録した人のTwitterやFacebook、mixiと連携し、投稿メッセージを表示できる。また電話帳で人物を選ぶと、その人の通話やメール、左記SNSなどのコミュニケーション履歴が一覧表示される。
加速度センサー、地軸センサーが搭載されており、端末の位置を動かすことによる直感的なアプリの操作などにも対応している。特にGoogleマップのストリートビューなどは、端末を傾けることによって、それにあわせ画面の景色も動く仕様である。
文字入力は、本端末のために開発された「POBox Touch 1.0」が搭載され、QWERTYソフトキーボードの母音を大きく表示したり、次に入力される可能性があるキーのみをハイライト表示することができる。SO906iでも搭載されていた“つづけて入力”にも対応している
FOMAハイスピードに対応しHSDPA7.2Mbps、HSUPA2.0Mbpsに対応しPicasaの写真のアップロードが快適に行えるほか、Wi-Fi通信でIEEE802.11g/bの高速通信に対応している。またFOMA回線でのYouTube高画質再生モードにも対応している。
マルチタスクに対応しており、複数のアプリケーションを同時に利用することが可能である。
国際ローミング（WORLD WING）に対応しており、海外での通話、メール、SMS、Webブラウジングが可能である。
定額通信割引パケ・ホーダイダブルに対応しているが、上限はiモードのフルブラウザの上限と同一の料金となる。また定額で接続するためにはmopera
Uまたは、spモードの契約が必要となる。
OSはAndroid1.6を採用している。そのためホーム画面からの検索でWebページだけでなく、連絡先やインストールされているアプリケーション、音楽なども検索の対象とできる。機能ごとの電池使用量を確認する画面がある。
VPN接続にも対応しており、PPTPやL2TP/IPSecが対応し、企業接続などが容易である。
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